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特選
嵐峡の雨こそよけれ花の雲
多田 檀 様（大阪府高槻市）
季節感、風情があり、きちんと描かれている。写真も遠近感がでたいい構図。
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入選
伏見出て明日は何処ぞ花筏
中立喜広様（京都府亀岡市）
「伏見」の良い瞬間を捉えていて、風情があり、美しい。
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写真賞
春夕焼愛犬ポチと吾と吾子と
小川裕子様（玉名市）
句は平凡だが、ほのぼのとした写真がすばらしい。
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特選
嵐山の鵜ら早や眠る帰船
中立喜広様（京都府亀岡市）
詩的な句で、風情があり、写真も幻想的で面白い。
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入選
まひまひの如く角だせ大天守
奥村弘文様（東京都世田谷区）
工事中の熊本城を市電の架線にからめた自由で面白い発想。
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俳句賞
眼鏡橋背筋きりりと花菖蒲
小山京子様（玉名市）
いい写生句。眼鏡橋が見えないのが惜しい。
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テーマ賞
昼寝覚三途の川を水遊び
山野邊 茂様（埼玉県所沢市）
閻魔様の夢の世界の表現がいい。
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奨励賞
緑陰に風の生まれる大樹かな
源 美代子様（玉名市）
素直ないい句でスケールが大きくてよい。
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奨励賞
目が合ふて微笑み返す夏離れ
さくら様（玉名市）
「夏座敷」にする。他の応募作品ともども素直な感性が期待される。
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入選
予讃線ドア開くたび虫の声
多田 檀 様（大阪府高槻市）
旅情が伝わる素直ないい作品。
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奨励賞
獅子の像前足光る敗戦忌
奥村弘文様（東京都世田谷区）
写真と揃って情景がよくわかる。「獅子像の」ならもっとよい。
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特選
冬晴れや杖音高き石畳
晩 鐘 様（玉名市）
しっかりした写生で、映像と音声がうまく調和している。
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奨励賞
片時雨向かうの山の名は知らず
小川裕子様（玉名市）
詩情があり、季語も効いていておもしろい句。
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停車場に降り立ちつつじがお出迎え/p>
山内俊雄様（熊本市）
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吾輩も猫になりたき唯の春
川崎岳史様（京都府木津川市）
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風光る疎水の子らの遊ぶ声
中立喜広様（京都府亀岡市）
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浮かれ猫帰る夜道の暗さかな
多田 檀様（大阪府高槻市）
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小天路や菜の花揺らす風そよと
小川裕子様（玉名市）
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褒め合うて浪花ことばや花衣
山野邉 茂様（埼玉県所沢市）
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ゴロゴロと石垣転ぶ桜坂
小山京子様（玉名市）
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漱石の鼻髭跳ねる蕗の薹
小山京子様（玉名市）
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春霖に烟る古道の列淡し
晩鐘 様（玉名市）
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初虹の根元へ急ぐ帰り路
晩鐘 様（玉名市）
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みかんの香漱石しのぶ草枕
野口恭子様（合志市）
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漱石も見たか庭越しのこいのぼり
野口恭子様（合志市）
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明治とは遠くもなしや風薫る
川崎岳史様（京都府木津川）
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初夏の風食へ保津の空の鯉
中立喜広様（京都府亀岡市）
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夏の雲巻いて綿飴できあがる
西村楊子様（熊本市）
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とつとつと語る船長南風吹く
西村楊子様（熊本市）
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舟ゆるる投げし扇の重さほど
多田 檀様（大阪府高槻市）
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瞳孔の閉ぢきれぬまま炎昼へ
多田 檀様（大阪府高槻市）
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松山の小雨に煙る城下町
新家光明様（大阪府枚方市）
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行列の令和の里や夏帽子
田中恵美子様（福岡県東区）
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草茂る令和訪ねて筑紫路へ
田中恵美子様（福岡県東区）
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クレーン舞ふ城の鯱凛と夏
小川裕子様（玉名市）
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夏草や築石置かれたる曲輪
小川裕子様（玉名市）
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風薫る親子孫往く漱石路
宮川和子様（玉名市）
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傷つきし城やわらかし楠若葉
宮川和子様（玉名市）
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巨大樟背を伸ばして夏に入る
興様（玉名市）
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夏山やすっぽり包む朝ぼらけ
源 美代子様（玉名市）
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道場や我が子見つめる青葉風
源 美代子様（玉名市）
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漱石の足跡残る四葩かな
めい子様（玉名市）
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蝉時雨音をさえぎる客の声
さくら様（玉名市）
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湯煙のたたぬ風呂場に梅雨の跡
司馬桜様（玉名市）
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夏空を縦横無尽雲進む
司馬桜様（玉名市）
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紫陽花や崩れし城に続く道
金子 毅様（熊本市）
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阿蘇谷を深山霧島染め上げる
金子 毅様（熊本市）
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新緑の香に惹かれ漱石館
小山京子様（玉名市）
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湧水に涼むや旅の女一人
晩鐘 様（玉名市）
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崩壊の屋敷に凛と百日紅
晩鐘 様（玉名市）
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音訳の湯の音難し竹の春
古川紀美子様（熊本市）
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ぽんぽんと空跳ぶ鞠や菊の御所
中立喜広様（京都府亀岡市）
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東福寺押して押されて紅葉狩
中立喜広様（京都府亀岡市）
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地震かと見上ぐるビルの空高し
多田 檀様（大阪府高槻市）
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待ちぼうけ月は静かに昇りけり
小川裕子様（玉名市）
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縫ふやうに山間渡る霧速し
小川裕子様（玉名市）
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麒麟には空閉ざされた星祭り
奥村弘文様（東京都世田谷区）
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あの声とひかりを吸ふや糸瓜棚
小山京子様（玉名市）
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空暗く鴉の乱舞秋夕焼
小山京子様（玉名市）
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外輪山薄が原の空高し
晩鐘 様（玉名市）
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筑紫潟夕日を覆ふひつじ雲
晩鐘 様（玉名市）
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ひび割れの雑草高く日脚伸ぶ
ひろみ様（山鹿市）
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釣瓶落とし中に新山隠れたる
さくら様（玉名市）
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七色に台風一過の空に立つ
さくら様（玉名市）
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川下り保津の舟人春を待つ
中立喜広様（京都府亀岡市）
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山頂の猿も寒かろ嵐山
中立喜広様（京都府亀岡市）
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スマホ止めそしてただ落葉踏む音
多田 檀様（大阪府高槻市）
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寒晴や眠る水兵まだ十九
多田 檀様（大阪府高槻市）
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冬灯往き交ふ人の京訛
小川裕子様（玉名市）
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冬の海見晴らす丘に我が墓を
小山京子様（玉名市）
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保津川に舟歌流る冬うらら
小山京子様（玉名市）
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大寒の厚き雲間を焼く夕陽
晩鐘 様（玉名市）
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冬晴れや歴史を刻む道標
ひろみ様（山鹿市）
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