2005 第6回草枕美術展 優秀作品 |
賞 | タイトル | 私の「草枕」(メッセージ) | 氏名 | 住所 |
最優秀賞 | 夢現 "in a half dream" |
夢枕によせて 半醒半睡のまどろみのなか 旅人の意識は俗界を飛び立ち 非人情的、出世間的な、清らかな世界へと浮遊する。 画工が求めた 幽玄の美世界へと誘うエレメントを1枚の夢の絵として描いてみた。 |
西川洋一郎 | 神奈川県川崎市 |
講評 | 心奥に浮遊するものを表現すれば、このようなものとなるのか。技術的にも確かなものがある。 | |||
優秀賞 | 出会い、別れ道 | 人生には出会いと別れがあります。作者(漱石)はそんなことを考えて小説を書いたのではないか? 画家と那美さんの出会いをイメージし、道に託してみました。 | 上村順渕 | 熊本市 |
講評 | 岐れ道、辻の草屋を中心に、人や馬、にわとり。懐かしく、何とも微笑ましい。絵はうまくなくても、佳い絵は心を打つ。 | |||
優秀賞 | 草枕天女 | 我輩は草枕温泉で漱石先生が「天女」を見たのではないかと信じてやまない。・・・・・如何なものニャーン?。 | 山下隆夫 | 京都府福知山市 |
講評 | 美的センスに秀でていて、技術的にも高度である。発想、技術ともに優れている | |||
優秀賞 | ぽたり赤いやつが水の上に落ちた | 主人公が鏡が池へとやってくる。そこに咲いている椿に魅入られ、その花が持つ赤い色から妖女を連想する。そして椿の花に毒気を感じながら見ていると、ぽたりと赤い花が水の上に落ちる場面。 | 石井奈央香 | 大阪府堺市 |
講評 | 空間の美しい作品。筆の運びも自在で、和らいだ美しい線で書かれている。 最優秀賞にも匹敵する |
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特別賞 | 憐 | 那美さんを画に描こうとした時に、那美さんに”憐れ”があれば・・・と、作者が最後に気がつく、憐れこそ、草枕のテーマでしょうか。 | 笠 久美子 | 玉名市 |
講評 | 「憐」の一字を、力強い運筆で一気に書きあげてあるが、破筆の中に細かな感情もよみとれる。上位に匹敵する | |||
審査員 | <全般> 中村青史氏(前田家別邸整備計画研究委員長、文学博士、熊本大学名誉教授) < 絵 > 宮崎静夫氏(画家、熊本県植木町在住) < 書 > 徳永孝文氏(書家、玉名市天水町在住、毎日書道展審査員) |
最優秀賞 「夢現 "in a half dream"」 |
優秀賞 「出会い、別れ道」 |
優秀賞 「草枕天女」 |
(書)優秀賞 「ぽたり赤いやつが水の上に落ちた」 |
(書)特別賞 「憐」 |